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『健康で文化的な最低限度の生活』を「心の悩み」で考える

130,000円

 

これって何の金額でしょう?

 

ざっくり言うと東京都で単身の方に支給される生活保護の金額です。

 

今、『健康で文化的な最低限度の生活』柏木ハルコ著(ビッグコミックス)という漫画やドラマが流行っているようです。

漫画を一巻だけ読みましたが、飛び交う言葉や内容が非常に専門的で、経験者が書いたのかなーって思ってしまうほど真に迫っていました。

 

と言うか超面白かったです。

 

以前、私は障害者の就労支援の仕事をしていました。

 

そこにご相談に来られる方は、障害を持ちながら働きたいという方だけでなく、障害を持った方のご家族のご相談で来られる方もいらっしゃいました。

 

本人だけでなくご家族の方も継続して面談を行ったり、就職前、就職後にかけて支援していくので、時に結構家庭の内情を深く知ったり、濃い関わりをしていくことがあります。

 

色んな当事者の方と会いました。

色んなご家族を見ました。

 

そこで思うのは、障害を抱えながら働いてる方やご家族というのは結構生活に余裕がないケースが多いということです。

 

当事者だけでなく親自身もまた障害を抱えてるというケースはそれこそ数多く見てきました。

 

語弊を恐れずに言えば、何らかの障害を持っているということは、それだけ収入面のハンディキャップが必然的に生じやすいように思います。

 

一般の方の就労への選択肢に比べて、明らかに就労への選択肢が狭まるからでしょう。

 

そして同時に、これまた比例すると言いますか、生きづらさも心の悩みも、障害を持っている方の方が、明らかに多いのではないかというのが実感です。

 

ところが、ところがです。

冒頭に上げた13万円。

 

障害を持つことによる収入面のハンディキャップ=生活保護に陥りやすいという中で、心の悩みが大変になっていった時、誰に相談すればいいんでしょう?

 

友達?支援者?精神科医?カウンセラー?



友達はメンタルの相談は荷が重いでしょう。

 

支援者は、本来違うことの支援をするのであって、心の悩みだけで長時間は取れません。

ましてや人の話を聴く専門家とは限りません。

 

精神科医は3分診療などと言われている中で、面談時間に限界があります。

ましてや、精神科医というのは医学や薬の専門家であって、人の話を聴く専門家では本来ありません。

 

たまに、臨床心理士付きの精神科医もいますが、レアですし保険外診療ということが多いのではないでしょうか。この辺は私も詳しくは分かってはいませんが。

 

カウンセラーはどうでしょう。

大体の相場は、ザックリ言うと一万円。

 

13万円で家賃も食費も携帯代も光熱費も、なんちゃらかんちゃらもある中で、一万円ははっきり言って無理です。

 

つまり、障害を抱え収入面で厳しい状況の方にとって、心の悩みを満足のいく程度受けられる機会なり選択肢は、非常に少ないのが日本の現状です。

 

これは、母子困窮世帯しかりです。

 

これが制度の谷間です。

ニーズの優先事項として、どうしてもここに光を当てるのは難しいのかもしれません。



そこでようやく今日の本題です。

こういった状況をずっと見てきたので、私が去年起業してからこういった方々に割引価格でカウンセリングを提供してきました。

 

特に、今年の冒頭からやってきたライフスタイル診断という人生カウンセリングのスペシャルコースというもの(あまりにハードだったんで今はやっていません)になると、セッションとまとめ作成だけで、お恥ずかしながら一人当たり20~30時間程度使ってました。

 

まぁ、一言で言うとアホですね。

 

それを、割引き価格で何人もやっているのを、もし私が(株)佐藤オフィスの筆頭株主でリーク情報で知ったとしたら、この会社危ない!ってことで即全株売却です。

 

明日から佐藤リーマンショック(自分だけ)です。

 

 

そんな中、私がそんなことをやっているのを知っていた、以前からお付き合いのある福祉関係の方からご連絡頂き、今日お会いしました。

 

そこで提案されました。

私のやっていることをその方の事業所と連携して、福祉制度の枠組みの中でやってみないかということです。

 

つまり、お金が支給されるということです。

 

私はびっくりしました。

 

誰も思いもつかないようなアイデアでのご提案。

しかも納得できる内容で、当事者良し、事業所良し、私も良しの、さながら三方よしの近江商人のようです。

 

いや~、世の中には発想豊かな人がいるもんだなぁと、ついでに何事もやり続けているといいことあるんだなぁって思った一日でした。

 

リーマンあっち行けあっち行け。

 

ありがたやありがたや。