「働く意味」の時代へ

私は人生について迷いに迷った時期があります。

 

ちょうど10年ほど前、30代半ばの頃でした。

当時、私は長年勤めた麻雀店を辞める決意をしたものの次に何をしたら良いか全く見えない状態でした。

 

北朝鮮レベルの劣悪な環境の元、大学卒業後に社会で必要なスキルや経験をほとんど身に付けることなく、ただなんとなくお客さん相手にひたすら麻雀を打ち続ける毎日でした。

 

世の中にどんな仕事があるのか、私にどんな仕事が向いているのか、どんな仕事につけば良いのか、皆目検討がつかない状態です。

 

1,2年ぐらいの間、毎日寝る前に、にわかクリスチャンの様に、私を天職に就かせてくださいと祈っていました。

悲痛なまでの願いでした。

 

ふと、ある日思いました。

 

自分が何者であるか知るために人生を振り返ってみようと。

 

幼少期から今に至るまで、自分がどういった時に夢中になって、どういったことが好きで嫌いで、どんなときに充実して、どんなとき心が震えて、感動して、どんな時つまらなくなって、何が得意で何が苦手で・・・ありとあらゆることを小さなメモ帳に書き殴りました。

 

1週間ぐらい思いつく限り書き続けたでしょうか。

やがて十数枚のメモができたところで筆が止まりました。

 

深夜、人気が少なくなった麻雀店のカウンターの上に十数枚のメモを並べました。

時折、静寂を破ってお客さんの声やジャラジャラと麻雀牌の音が耳に入っては消えていきます。

 

じっと見入りました。

数分か、数十分か、身動きせず、ただただ見入りました。

 

と、その時、ふと、ある言葉が浮かび上がりました。

 

「私は弱い立場にある人のために生きている時に自分が自分である実感を得られるのではないか?」



すぐ動きました

まず最初に思い付きました。

 

「救急救命士?」

しかし、調べてみると消防士からなるもので、その頃の私には年齢的に間に合いません。

 

次に考えたのは青年海外協力開発隊。

山形の駅ビルにある事務所に行って調べると、どうも手に職がある人がなるもののようです。

 

私の手に職?

麻雀を世界に広める?

 

んなことできるかっちゅーの。

 

そして次に考えたのがソーシャルワーカー、社会福祉士という資格です。

 

大学や専門学校を調べ、私の経歴と条件で入れる学校が東京にあることを知りました。

すぐさま、その福祉の専門学校に入学手続きを取りました。

 

そして麻雀店を退職し、上京しました。

すぐに重症心身障害者施設でバイトを始め、学校を卒業して資格を取り、障害者就労支援の仕事に携わり、心理学やカウンセリングを学び、そして今に至ります。以上7年。

 

東京に来てからも様々な紆余曲折がありました。

もちろん辛いこと苦しいこともありました。

 

しかし、かつての私とは異なり、もはや私の根っこの部分は揺らぐことはありませんでした。

 

なぜなら私は人生の目標を見つけたから。

そして働く意味を見つけたから。

 

私の全ての行動、全ての選択が目標につながったのです。

 

 

例えば、寿司屋でバイトしている若い子が皿洗いだけしている自分に対しやってらんねーと思うのか、それとも将来お店を出したいから皿洗いしながらいろんなことを吸収しようとするのか。

 

定年後、お金がなくて嫌々ながら不衛生で疲れる清掃の仕事に就くのか、あるいは定年後も体力の維持と社会との関わりと貢献感を求めて清掃の仕事に就くのか。

 

日野原重明先生のように生涯現役を貫くのか。

 

あらゆる人のあらゆる人生にその人なりの「働く意味」があります。

 

単にお金のためだけではなく、なぜその仕事に就いているのか?

そしてこれからの働く人生をどうしていくのか?

 

ほとんどの人がそれを知っているようで知っていません。

 

その手掛かりはこれまでの人生の中に秘められています。

特に幼少期、人は小さい頃自分がもどかしい思いをしたこと、してもらいたかったこと、本当はそうしたかったこと、それらを実現するために今を、未来を生きています。

 

それが、その人の「働く意味」です。

その究極の「意味」に向かって誰しもが知らずして生きています。

 

行動科学の専門家、エドワード・デシは言っています。

モチベーションの時代だと。

 

報酬の多寡によって生産性が上がるとされた大量生産型の二十世紀の時代は過ぎたのです。

創造性の21世紀に通用するのは、報酬の多寡より「働く意味」。

 

自分自身の「働く意味」を見い出した人は明らかにモチベーションが変わります。

充実度が変わります。

 

会社の中でのスキルアップ、キャリアアップだけの時代はとうに過ぎたのです。

 

人生もしかり。

20まで学び、60まで働き、80まで余生を過ごす人生プランだけではもはや通じません。

 

自らの人生を自らでデザインしていく時代。

そのためにもどう働くのか?が問われます。

 

会社の中の人生から、人生の中の会社(働き方)へ。

自分自身の人生に「働く意味」を見つけたものが人生の困難を乗り越えていけるのです。

 

あなたの「働く意味」とは?

なんのために、何に向かって、あなたは今その場所で働いているのですが?

 

自分自身の「働く意味」を見つけてはみませんか?


 

※10月より「働く意味」を探る「キャリアデザインカウンセリング」を始めます。

希望される方は、まずはお問い合わせください。