働くには週5日通えないとだめなの?

つい4月まで障害者の就労支援の仕事に携わっていました。

 

そういった絡みで、精神疾患を抱えている方のカウンセリングの依頼がチョコチョコ入っています。

 

そういった方の悩みをお聞きするとやはり働くことについてのご相談がしばしばあります。

 

あれ?デジャビュー?

前の仕事と同じような?

 

まぁ、そうはいっても役割が違うから具体的な支援はしませんけどね。

 

障害者就労で言われる鉄板的な言葉があります。

それは就労準備性という言葉です。

 

恐れ多くも 高齢・障害者雇用支援機構というビックの団体の就業支援ハンドブックというものに記載されています。

 

私は、働きたい!という障害者の方々、特に精神疾患をお持ちの方々にこの図を基に、うん百回お伝えしてきました。



ピラミッドの上から下へと順に追って説明していきます。

 

私はよく イチローを例えに出しました。

 

一般に就労するにあたって、自分にその仕事をやれる能力というものがあるかどうか考えるものです。

 

イチローが大リーグで働けているのは、そのバッティングセンスのみならず守備など、能力が秀でているからです。

 

ところが仮にイチローが監督や同僚とうまくいかなかったらどうなるか?

試合に起用されないかもしれない。

 

ただ能力があって監督や同僚とうまくいったとしても、遅刻したり、寝坊したり、グローブ忘れたりしてたら、そもそもメンバーに起用されないかもしれない。

 

さらに言うならば、それ以前に自分の体調管理、夜寝るのが遅かったり、薬飲み忘れたり、お風呂入らなかったり、水分補給しなかったり、そういったことができなかったとしたらたとえイチローほどの能力を持ってる人ですら活躍できないんですと。

 

だから何よりも体調の維持管理、そういったものが大事なんですと。

 

だから、まずは週4日あるいは週5日通えるだけの体力を作りましょう、みたいな流れでお伝えしていきます。

 

と言いつつも、私は若干疑問に思っていました。

 

本当にそれでいいの?

 

 

 

私が支援するにあたって一番苦労したのは在宅就労、あるいは週4日週5日通えない方々への ニッチな就職先です。

 

週1日たった1時間の仕事、週2日2時間の仕事、あるいは在宅で出来る単純な入力の仕事等々。

 

こういった就労先が本当に少ないんですね。

けれど、実はニーズは相当なもののはず。

 

需要と供給に大きなギャップがあります。

社会の受け皿がまだ追いついていないんです。



しかし、時代は変わってきています。

 

これからの時代は、会社や職場に自分を合わせていた時代から、自分の人生の働き方に会社や職場を合わせていく時代になっていくでしょう。

 

いや、というより、既存の就労支援の発想を変えていく必要があるように思うのです。

 

これだけSNSなどのネット環境が発展してきて、例えばZOOMやスカイプ、あるいは自分のスキルを切り売りするマッチングサイト、アフィリエイト等々、いろんなやり方がありうる中で、はたして週4日朝から晩まで働けるだけの体力を作りましょうという発想だけで良いのかどうか?

 

それができないから彼ら彼女らは苦しんでいるんです。

「働く」という働ける方にとっては当たり前の、しかし彼ら彼女らにとっては蜘蛛の糸をつかむかのような。

 

私は本当に多様な働き方がありじゃないかと思うんですね。



強迫性障害で一歩も家を出られない、あるいは統合失調症の幻聴に悩み一歩も外に出られない、たまに出るのはコンビニだけ。

 

そういった方々が徹底的にひきこもりながら働く方法。

 

あるいは脳性麻痺などによる重度身体障害の方々が、コミュニケーションツールを利用しての収入を得る方法。

 

発想を豊かに何でもありで考えればいろんな働き方ができるはず!なんて思ってしまうのです。

 

だから私の事業が繁盛したら、そういった方々に手伝ってもらえないかなーなんて思ってる今日この頃です。