薬って・・・

私がある障害者施設に就職したときのことです。

30代後半です。

 

それまでは全く業界の違う世界で生きてきました。

私にとってはドキドキワクワクハラハラです。

 

あるAさんという統合失調症という疾患の男性がいました。

最初に私に声をかけてくれました。

 

私が麻雀店で働いてたということを知って、麻雀サークルがあるのでいかがですかと誘われたのです。

私はもう麻雀はうんざりという気持ちだったのですが、せっかく声を掛けて頂いたので時折参加することにしました 。

 

Aさんは喜んでくれました。

そして色々話していくうちに私のことを好いてくれて仲良くなりました。

 

3ヶ月後職場から電話が入りました。

Aさんが亡くなった。

突然死だったようです。

 

私はAさんが嬉しそうにあなたのような方を待っていたと言われた時の事を忘れられません。



B さんという方がいました。

この方も統合失調症を患っていました。

 

この方は施設の産業医である精神科医から通って来ているだけで奇跡と言われるほどの服薬量を飲んでいました。

 

私はある方の通院同行した際に、近くの薬局でBさんと会った時、その処方量の多さにギョッとしたことがあります。

20センチ四方ぐらいの籠から薬がはち切れんばかりに入っていました。

 

私が会った中でおそらく彼は最も多い服薬量だったでしょう。

 

クロルプロマジン換算という言葉があります。

 

要はその数値が1000以上だと過量服薬だよという意味です。

私の同僚がBさんのを調べてみたところ、10000を超えたそうです。

 

しかもこれはある種類の薬にだけ適用された数値であり、Bさんが処方された他の薬も合わせると一体どれだけの量だったのか。

 

私はやがて他の職場に異動し、風の噂で聞きました。

Bさんが亡くなったと。

突然死だったようです。




近年はより副作用の少ない薬が出てきています。

 

ただ、数十年前から向精神薬を飲み続けている方にとっては薬を変えるのも大変でしょう。

 

時代の背景もあるでしょう。

世界を見れば単剤でお薬を出すのが多いと思いますが、かつての日本では、統合失調症に対して多量多剤処方と言われるように、たくさんの種類の薬を多量に処方することがありました。

 

今でもその名残は残っています。

 

精神科医の諸事情もあるのかもしれません。

ただ、私は薬の専門家ではありませんが、個人的に薬について懐疑心を持っています。

薬関係で働いている友人とは、時々、あぁだこうだとブーブー話します。

 

睡眠導入剤や抗うつ薬等、必要な時に必要なだけの量を、そして必要に応じて止める方向性を持って飲むのは良いでしょう。

 

けれどもどうなんだろうという場面を見てきました。

 

時代の流れは、精神医療は減薬の方向に向かっているのではないかと思います。

なんとか、薬をなるべく飲まずに治す方向にいってほしいものです。